ぼくじょう日記

てらお牧場に起こる出来事を書きつらねていきます。

markdownで論文を書く

今書いている論文をMarkdownで書き下すことにする。 その際に、pandocのツール群に定義されている標準的な方法にのっとって、図表等への相互参照と、引用文献リストの自動作成等を行っておきたい。 とはいえ、フルに活用するにはいくつもの問題があって一気にはいけないだろう。だから、今日はまず手元から進めていこうと思う。

まずは、emacsのmd編集モードを何とかしたいと思う。markdownモードを入手したい。 検索をすると、Emacs Markdown Modeというページがあった。これを活用しよう。このページを見ると、packages.elを使え、と書いてある。.emacsrequire paciageをしなさいと書いてある。これはもともと入っているのかどうかよくわからないのだが、まずとりあえずはやってみようかと思う。(追記:…いろいろ見ていると、どうも最近こういうものも普通に使われるようになっていて、もともと入っているものと考えてよさそう。)

``emacsの個人設定ファイルは最近どうなっているのだろう? このページには.emacsとか、init.elとか書いてあるが、別のページには、.emacs.el``が設定ファイルと書いてある。最近は情報が私の中ではいろいろいい加減になっていて困る。紹介マニアMoinMoinというところの、dot.emacs.dというページでは、

Emacs22 以上では ~/.emacs.d 以下に集めるのが良い。 ~/.emacs.d/init.el を起動ファイルとして読むので ~/.emacs~/.emacs.el ではなくて ~/.emacs.d/init.el にした方が良い。

と明確に主張されていて、納得がいく。これに従おうと思う。 始めに書いてある方法は、MELPAというEmacs Lispパッケージを管理しているアーカイブサイトから、package.elを使って簡単にダウンロードするという方法である。上記サイトに書かれている通りに.emacs.d/init.elに書き込んで実行してみるが、肝心のmarkdown-modeが見つからない。 MELPAのパッケージリストにはmarkdown-modeが見出されるので、なぜこれが現れないのか不明。 MELPAのGetting startedページにあるlispコードを覗いてみると、melpaのサイトを指定するところで、パラメータが一個足りない('t'というパラメータがない)ことが分かった。望みは薄いと思われるが、一応これを指定してみた。だがだめ。 妙なところではまってしまった。これで一時間ロスなのである。MELPAとrequire.elの組み合わせは結構魅力的なのだが、どうも謎が解けない。ともかく意味不明なので、Emacs Markdown Modeというページに書かれた次善の策、直接インストールの方法(まぁ昔の方法)を試すことにする。

markdown-mode-2.1.elをダウンロード。load-pathの通ったところに置けとある。さて。load-pathはこのシステムではどう設定されているのやら。ここで、 M-x describe-variable をたたく。load-pathを見る。無事load-pathの設定内容が表示された。 個人のディレクトリは見たところないようだ。 だから、ホームディレクトリに個人設定として入れて管理するためには、そのディレクトリ名をこの変数に設定しなければならないということだ。こういう場合はどうするものなのか。これもなんらかの標準的な方法があるはずである。これを探すことにする。(これも一回覚えれば応用範囲は広い。きっちり方法を探そう。)

マスタカの ChangeLog メモというページの2009年7月5日の記事に、Emacsのload-pathに関する講座がある。少し古いのだが、謙虚に目を通してみる。すると、「load-path`` にユーザ指定のディレクトリを追加する方法」という記述がありました。

例えば、"~/share/elisp" を追加したい場合は以下を ~/.emacs に設定して下さい。 (add-to-list 'load-path "~/share/elisp") この例では load-path の先頭に "~/share/elisp" が追加されます。

なるほど。$HOME/share/elispというディレクトリに入れるのがデファクトスタンダードなのだな。ということで、このディレクトリをつくり、ここに先ほどのファイルを入れてみる。

とかやっているうちに、.emacs.d/init.elではなく、なんと.emacs.d/init.dなどという変な名前のファイルにlispを書き込んでいたことが判明。もう一度やり直してみたがうまくいかないというこれまた非生産的な30分間を過ごしてしまった。

最新のemacs事情に関するページが見つかり、どうもこの間大きな変化が続いている様子。しかもEmacs24.4でおおきな機能追加がなされ、melpaの中には24.3以前をサポートしないものもあるとのこと。利用中のバージョンはやはり24.3ではある。とはいえ、はたしてmarkdown-modeもそのようなものなのかどうかは判然とせず、すくなくともEmacs Markdown Modeのページにはそれらしき記述はない。くだんのpackages.ellispコードも無事評価されて、melpaのページもきちんとリストされるところまではいっていることも判明。なぜmarkdown-modeが検索されないのかはさっぱり謎のまま。

まぁ諦めて、やはり直接ダウンロードしたmarkdown-mode.elを古典的に使う方法をとることにしようと決断。 結果的にうまくmarkdownモードがインストールできた。

要するに、

markdown-mode-2.1.elを本家アーカイブからダウンロード、~/share/elispにコピー(markdown-mode.elという名前に) .emacs.d/init.elに、load-pathを指定。拡張子が.mdまたは.markdownのファイルだったらこのlispを呼ぶようにスクリプトを書く

指定をしただけ。まぁ、パッケージやモードのインストールの標準的な方法が分かったこと。melpaという名前のアーカイブが重宝しそうだということ。最近このあたりの事情が大きく変化していて、Emacs24.4に乗り換えるのが本当は良さそうだということが分かったので、意義もあったと言えると思う。

あとはこれを使ってかなり書き進んできた論文をmarkdownで取りまとめるだけ。 実際、htmlで書いているからあまり変えるところもないので簡単に進むと思う。

hugoをインストールするまで

今日はhugoをインストールしたい。自分のウェブページを確立するためである。

homebrew(linuxbrew)をインストールする

まず、linuxbrewを使うとシステムに依存せず個人環境にhugo関連ツールをインストールできそうだったので、これを実施することにする。 まずはLinuxbrew のススメを参考にしたが、結局本家ページの方で確実を期すこととした。 そもそもrubyも入っていなかったので、yum install rubyをした。それから、本家ページのDependencyの項を読んで、必要なパッケージをyum installした。 それから、Installationの項に従う。

$ ruby -e "$(curl ...)"

のコマンドを実行。 .bash_profile$HOME/.linuxbrew/binPATHに設定。MANPATH, INFOPATHも設定しておく。

$ brew install hello

を実行。

$ brew update

が何かgitに関するメッセージを出して落ちている風なので、gitもinstall。

$ brew git install

時間かかったがエラーなくインストールされた様子。今度は、

$ brew update

がエラーなく終わる。ここで

$ brew install hugo

を実行してみる。ようやく成功したみたいだ!!

実は結構はまった。手順を間違えると、hugoのインストールが通らなくなる。意味不明のメッセージがあちらこちらに出てきて手も足も出なくなる。そのときはlinuxbrewのインストールをやり直してみた。やり直しの方法は、無理やり

$ ruby -e "$(curl ...)"

を実行させてみたらメッセージとして吐き出された方法、

$ rm -rf /home/terao/.linuxbrew/Cellar /home/terao/.linuxbrew/.git && brew cleanup

を実行してみることでほぼ解決。ただそのあと、brew doctorが薦めたので、

$ brew prune

を実行して、不要なsymbolic linkを消す作業をした。

hugoの動作を確認する

ここからは、hugoの本家ページのQuickstart Guideを参照する。

$ hugo help

正常に動作。

$ mkdir <working directory>
$ cd <working directory>

をした後、

$ hugo new site bookshelf

をやってみると、とりあえずscafforld(とっかかり)が出来上がってる。明日はもっと実用的なページの作成にかかろう。今日はここまで。

LetsNoteをWindows10にした

ずっとアップグレードするように促され続けていましたが、今日の朝で一応前期の授業がすべて終了(試験はありますけど)したので、ノートPCでプレゼンをする機会はすぐにはない状況になりました。そこで、Windows10へのアップグレードをやってしまうことにしました。 いちおうデスクトップマシンはすでにWindows10ですし、あまり恐怖感はありませんでしたので、比較的気軽にアップグレードを選択。数十分でかなりあっけなくアップグレードが終了しました。 今のところ特に問題はないように思います・・

授業が終わったこととあわせてご報告まで。

「人間環境学Ⅰ」授業は今日まで

人間環境学Ⅰは今日で授業を終えました。あとはレポートを残すのみです。

僕自身は地学(それもかなり気象学に偏った)の専門なので、勢いそういう話が多くなります。大気と生物の間の物質交換と、その海バージョンなどの話をしています。でも、もう少し生きた周囲の環境と人間との関係を物語る現象に立ち入って授業を構成したいと思ってもいました。少しはチャレンジを込められたかな、と思うところもあります(里海に少し立ち入ってみた)。

実際には、並行していろいろな多忙化をもたらす課題に追われていて、なかなか力を割けなかったのですが、何とか期末課題に「里海資本論」の深読みを追求するところまで持ってこれたのはよかったです。

新書から一部を抜粋し、少し読んでもらいました。そして、それぞれの気づきを書いてもらいました。ここから学びなおしながら、いくつかの問いかけを含んだ期末レポートの課題文を作成しようと思います。あんまりいろいろ書いてしまうと期末レポートのヒントそのものになってしまいますので、それは後にして・・・どういう成果が得られたかはまたここでご報告できればと思います。

ところで、今日は前半で人間による環境激変の一例として、温暖化の議論も出しました。この問題の解決は本当に難しいですね。環境変動で水資源や食料資源の再配分が必要ともなれば、ただでさえ不安定な国際社会の緊張は一層高まるでしょう。この間、国際社会の脆弱さと不安定さは戦後かつてない水準に高まっているように感じます。「この国際社会が合理的に問題を解決させることなどできるのでしょうか?」 こういう問いが口をついて出てしまいましたが、ほんとうに頭が痛いですね。

香川大学児童文化研究会の総会

今年度から、児童文化研究会(どうけん)の顧問を仰せつかりました。

sites.google.com

この春に一度総会の場でご挨拶に行ってきましたが、昨日は第2回目のごあいさつでした。

先日、幸町南キャンパスにある彼らのサークルボックスに立ち寄ってみましたけれど、ほんとうに昔懐かしいガラパゴスみたいなサークルボックス棟の中にありました。狭い部室にたくさんの部員が集まっていて活気に満ちています。このボックス棟は掃除も実にいきわたっていて(皮肉です)、本当に汚いのですが、自分の学生時代のサークルボックス風景そのまま。とても安心しました。それに、他のサークルもそうですけれど、学生がそれぞれ自分の役割をもって本気で何かをしている空間って気持ちがいいです。先輩は先輩らしくどっしりしているし、後輩は一生懸命やっています。部長(あるいは「どうけん」なら会長)は部長らしくどこか全体を見回しながら動いています。学生はこういう空間で育っていくのでしょうね。昔も今も変わりません。

「どうけん」は、よく地域で子ども会の行事等に呼ばれて役割を果たしてきているようです。地域や学校関係者の方々にしっかり支えていただいていることに感謝申し上げるとともに、そのような信頼を得て活動を展開している「どうけん」の皆さんにも敬意を表したいと思います。地域の方の信頼を得て、期待に応えて取り組みを継続していく活動は、上に書いたような先輩から後輩へと連なる歴史を通じた伝承の力によって培われ、伝えられているのでしょう。

彼らは今年、丸亀町の離島広島で夏のキャンプを行うようです。私の関係している人間環境教育コースでも、インターンシップに行ったりフィールドワークで訪れたりしている島です。300人台の人口しかなかったと思いますが、頑張っている島です。ここに「どうけん」が何十名で訪れるのですから、島の空気そのものを変えてしまうのではないでしょうか? インドへ研究出張に出ている時期なので覗きに行くことはできないですが、また島の人からうわさを聞くかもしれません。楽しみです!

顧問としては本当に未熟ものですが、よろしくお願いいたします。

星を見る会開催!

7月20日の夕方19:00~、星を見る会(Star Watching Party)を開催しました。 授業「宇宙地球環境論」の一環として、都合のついたメンバー6名の協力を得て、タイからの短期留学生の8名をご招待して行いました。当日これなかったけど準備に参加してくれた学生さんもいます。 まずアトラクション。

だいたい4つの内容になりました。笹の葉飾りの時には、笹の葉の絵をあらかじめ模造紙に書いておいて、短冊をそこに張り付けてもらいました。日本語、英語、韓国語(交換留学生)にタイ語が加わり、4カ国語の短冊になりましたので、神さまも驚いたのではないでしょうか?

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そのうちに外も暗くなって、20:00前に屋上へ。 いま南から西の空によく見えるのは3つの惑星(火星・土星木星)です。 時々雲に隠れたりもしながらですが、いずれも広がりを持った天体として観測できました。 特に木星には4つのガリレオ衛星と大気の縞々がくっきりと見えました。 土星も見事に輪を見せてくれました。 夏の大三角は雲の影響もあって微妙で、二等星以下がなかなか見えてこなくて星座も十分見えないですね。

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でも、星が見えて本当に良かったです。

それに、受講生の皆さんが熱心に協力してくれて楽しんでくれたのが何よりうれしかったです。 では期末レポートにも引き続きぜひ取り組んでくださいね!